自分も修行を始めた頃は手描きからスタートしました。
今でも外観やディテールなどのスケッチを描くのは好きです。
手描きではコンピューターのフィルタを通さずに、素早く何通りも検討することが出来ます。
特に現場で造り手に伝えるためにササッと描けることは、設計者の重要な能力だと思います。
しかしdueにおける設計作業の大半は3次元CADによります。
旧来の2次元汎用CADは手描きの延長で、物理的に速く正確になっただけです。
3次元CADは平面、立面、断面、外観CG、構造軸組などを連動させながら同時進行で作図していきます。
修正とフィードバックを短時間に多数繰り返し、各部を整合させながら設計できるメリットは計り知れません。
複雑な形状もシミュレーションできるので、デザインの可能性も拡がります。
これらの図面やCGを連動させながら同時に描いていきます。
2次元CADとは比べ物にならない作業スピードで、修行時代とは隔世の感があります。
考えるのはあくまで設計者の「脳みそ」ですが、アシスタントに任せるような部分をPCが素早く正確にサポートしてくれます。
これが2次元の汎用CADなら、due(2)ではなくquatro(4)かcinque(5)くらいは必要でしょう。
しかし高度に統合されたシステムには問題もあります。 アシスタントに任せる簡単な仕事が少ないため、人を育てることが難しいのです。
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