建築設計dueの由来とは?
“due”はドゥエと読み、イタリア語で”2”という意味です。1:ウノ、2:ドゥエ、3:トゥレ、4:クワットロ、5:チンクエ…と続きます。
個人的にイタリアとイタリア語、その文化、芸術、料理やカルチョ(サッカー)が好きなのもあります。
美術も文学も音楽も、そして建築という壮大で複雑な創作も、多くはひとりの頭の中で発想され、構築されるものです。
大規模なビル建築でさえ、重要な部分はひとりの設計担当者が考えているのが普通です。
でも、私たちはそれをふたりの頭でやろうとしています。小さな住宅でさえも、いや、小さな住宅だからこそ。
特定の人を、一瞬だけ喜ばせることは簡単です。
しかし、建築は長く人を支え、社会に存在し続けます。
暮らしや環境の変化、そして客観的な視点に耐えられる、芯の強い建築をつくりたいと思っています。
そのためには、複数のフィルターで濾過することが必要だと考えています。
私たちは、プロジェクト毎に「担当分け」をしないようにしています。
初期スケッチの段階から意見を出し合い、ぶつけては壊し、議論しながら設計を進めます。
すべての打合せにふたりで臨み、現場監理もふたりで通います。
配置計画から間取り、構造、色彩、機器選択に至るまで、ふたりが納得出来ないものは世に出せません。
どんなアイデアも、互いにプレゼンテーションして、そこを突破しなくてはなりません。
性格も趣味も全く異なるふたりです。
同じものを見ても、同じ言葉を聞いても、各々の捉え方は異なります。
依頼主から、風景から、より丁寧に、多くのものをすくい取りたいのです。
相互チェックにより、ミスを減らすことにもつながります。
互いの個性をつぶさず、切磋琢磨していきたい、それが私たちの生き方でもあります。
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