あれもしたい、これもほしい。家づくりの要望は多岐にわたります。
敷地環境も様々で、ひとつとして同じ家にはなりません。
様々な与条件を足し算していけば、建築はどんどん複雑になります。
日常的に使いやすいダイニングと、ごろごろくつろげる居間と、人が集まれる広いスペースがほしい。いずれも明るく眺望のよい場所がいい。そのまま要望どおりにつくれば、多くの空間が必要で、無駄が増えて使いづらくなり、コストは嵩みます。
これを、土間と板の間に床段差をつくり、脚の長さが異なる大きなダイニングテーブルを架け渡すことで解決しています。
テクノロジーは進化し、人の趣味嗜好は細分化されています。好条件の土地は少なくなり、建築費は高騰しています。深くコミュニケーションをとり、よく観察し熟考して、複雑な条件をシンプルに解くことを心がけています。
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