dueでは、デザインにおいて特に固定的な作風というものは持たないつもりです。
でも、こだわっていることがあります。
木材、鉄、コンクリート。
建物を支えている構造体です。
これらは、ビニルクロスや石膏ボードなどの内装材よりもソリッドな質感があり、頑丈な素材。
仕上げとして使わない手はありません。
天井を張らなければ、空間が大きく使えます。
逆にいえば「同じ内容積で外形を小さく」することがコストダウンにつながります。
このような設計では、構造、設備配管などをデザインと一致させなければなりません。
断熱、通気なども独自のディテールを考えます。
施工上も難しい面があり、詳細な施工図による十分な検討と細心の気配りが必要。
構造体を隠してしまうほうがずっと簡単です。
アクロバティックなデザインを目指すわけではありません。
本当に必要なものが、あるべき姿でそこにあり、
無駄なものをそぎ落とし、建築の成り立ちをシンプルに表現すること。
ダイナミックな構造体を見ながら暮らす楽しさ、安心感。
それは私たちがいつも考えていることです。
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