「施主力」という言葉を聞きます。
自分たちが本当に望んでいるものは何か、どこまでを自分で考えて、誰に何をどのように依頼すれば良いのか。判断すべきことはたくさんありますし、熱意や実行力も必要かもしれません。
何も、特別な能力が必要なわけではありません。まずは間取りを方眼紙に描いたり要望を箇条書きにするよりも、家族間でよく話し合い、漠然とした好みや生活イメージを共有することが大切だと思います。
そこへ専門家の視点やアイデアを取り入れることでカタチになっていきます。また、いきなり完璧に決め込むのではなく、いくらかの余白を残すことも大切です。予期せぬ偶発性から新たな価値が生まれることもあります。
そして何より、家づくりの過程そのものを楽しめると良いですね。
私たち建築設計dueは、施主の思いを引き出せるよう働きかけ、たくさんのヒントを提供し、最大限に膨らませていきます。
それでも、どんなに優秀な設計事務所や工務店も、施主さんの持つ潜在的な力を超えるものは出来ないと考えます。
ユニークなデザインや斬新な間取りも、発想のきっかけは施主さんとの会話から生まれることがほとんどです。
だから建築は施主である住まい手の作品であるし、完成した我が家を、おおいに誇って良いのだと思います。
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