「施主力」ということをよく考えます。
抽象的な話ですが、私たちが考える施主の力とは、経済力のことではありません。
どうしたら幸せになれるかを洞察する力とでもいいますか。
自分が本当に望んでいるものは何か。自分たちが持っているもの、持っていないものは何か。
誰に何をどのように依頼すれば良いのか。自分を見つめ、考え、判断し、決定する力です。
私たちは、施主の思いを引き出せるよう最大限働きかけ、たくさんのヒントを提供します。
それでも、どんなに優秀なデザイナーや大工がいても、施主の力を超えるものは出来ないと考えます。
だから建築は施主の作品であるし、完成した我が家を、おおいに誇って良いのだと思います。