家の機能にもいろいろありますが、中でも食事は最も大切なものではないでしょうか。
家族みんなでテーブルを囲み、ご飯を食べること。
それは人間の普遍的、根源的な幸せと感じます。
そのための空間作りが大切なことは言うまでもありませんが、建築と同じくらい、テーブルは重要。
見て、触って、家族とともに年輪を重ねていくテーブル。
私たちはいつも、ダイニングテーブルを建築の一部と考えてデザインしています。
(デザインは無料、竣工祝いのつもりです)
実用性はもちろん、その家の構造やデザインを象徴するオブジェとしての表現も意図しています。
だから、建築が出来上がる姿を見ながら、ぎりぎりまで粘って考えます。
これは設計の中でも一番楽しい作業かもしれません。
テーブルが搬入されると、空間に命が吹き込まれるような気がします。
良いテーブルは家具屋さんで買っても結構な値段のするもので、特注製作は案外お得。
いま施工中のO邸では、キッチン+テーブルを何とコンクリートで造っています。
これも意外に高価ではないのですよ。
ノート一覧へ