「真っ白な継ぎ目のない外壁」というのは、簡単そうで実は一番難しいかもしれません。
すぐに窓や換気口まわりに汚れが走り、緑色のカビや藻が生えたりします。
「窯業系サイディングに白い吹付け」というのが最悪で、周辺環境によっては数ヶ月ともちません。
また継ぎ目のない壁はすっきりしますが、クラックが入りやすいものです。
これは竣工後6ヶ月を経たM邸の写真です。
桜並木が触りそうな、湿気の多い川べりの、なおかつ北向きという悪条件にもかかわらず、窓周りの汚ダレはなく藻も付いていません。
鉄骨造で3mも跳ね出したキャンティレバー構造ですがひび割れもなし。
通常より頑強な構造設計とし、目地がなくクラックを防ぐ特殊な下地と、自己洗浄力の高い光触媒塗装を採用しています。それでも、より綺麗に保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
白い壁を長期間きれいに保つためには、知恵と手間暇とお金がかかるものなのです。
ノート一覧へ